[X2X0 D21M4]
Back log No.1-再生時間 03:20

001「む。見ない顔ですね。新しく着任された方ですか。」
新兵「!!!お、王様!これは…大変失礼なものをお見せしてしまいました。志願させて頂き、こ、光栄にも、配置と令を頂きました、新兵の…」
001「ああ、落ち着きなさい。分かりました。新兵の方だったのですね。以後、宜しくお願いします。」
新兵「はいッ!こ、こ、光栄であります!よ、宜しくお願い致します!」
001「はい。ところで…この積荷を一人で?稽古用の鎧は三人分の運搬がやっとでしょう?これは…300団の騎兵隊メンバーが?」
新兵「は、はい!先輩方に任命して頂き、私は荷運びを、じゅ、重要な任務を…」
001「落ち着きなさい。分かりました。…むぅ…300団の騎兵隊長はちゃんと教育までしているの?このような事ばかり新兵に…それもこれだけの人数分…まったく、稽古が必要ですね。」
新兵「あ、せ、先輩方は僕の為を思って、と…」
001「すまなかったわね。今後貴方には確実に力をつけさせる別のプログラムを用意させます。重かったでしょう、あとは私が運びましょう。」
新兵「そ、そんな王様!私にやらせて下さい!王様がこのような…」
001「ふふ、「重要な任務」と言われたのでしょう?なら尚更、新兵に任せるわけにはいきません。私にやらせて頂戴。」
新兵「お、王様…!不肖、誠に…誠に、感謝致します…」
001「いいのですよ、ふふ。」

001「ところで…貴方、年齢は?」
新兵「はいっ、今年で14の齢となります」
001「なんと…お若いですね。ご両親が騎士の…?」
新兵「いえっ、騎士団への志願は私が一族で初となります!わ、我国の騎士道の護りの編は、私が目指す礎の、た、魂の…」
001「落ち着きなさい。」
新兵「し、失礼致しました…」
001「誠実で実直な事は何より騎士を成長させます。お若い貴方の心は未だ、常世の混沌のほんの一部しか触れていないのです。その真っ直ぐな心を持って、共に歩んでくれる事を切に願います。」
新兵「はいっ!光栄であります」
001「ふふ。しかし、若さは無垢さ故、過ちを正とする事を疑わぬ危うさも持ち合わせています。…時にそれは、誰かを傷つけ、自身の心を蝕み、人間としての欠けを致命的な傷にしてしまいます。」
新兵「は、はいっ…?」

001「まだ全てまでは解らなくてもいいのです。貴方には未来がある。『完全でない者こそが、自らの知る不完全さで、本当の完全を創りあげる』のです。」
新兵「は…はい…!」
001「我が国では自己の防衛だけでなく、他国との協力を積極的に行い、派遣団のメンバーは特に他人を知る努力もしなければなりません。世界中から愛される我等騎士団の方々と、より良い世界の秩序を作るために、これから辛いこともあるでしょうが頑張りましょう。」

001「おっと、、お喋りが過ぎましたね。御免なさい。こんな時間ですし、貴方は今日はもう家に帰りなさい。」
新兵「は、はい!お、王様…今日はお話が出来て本当に光栄でした、これからも王様にこの命を」

001「勘違いしてはいけません。命を捧げるのは私ではなく、貴方の大切な人を守る為です。私は、これから貴方達とその術を共に見つけ、歩み、そして確固たる『完全』へと向かう事を願っていますよ。」

新兵「し、失礼致しました!…本当に有難うございました、では、、御言葉に甘え、今日は此れにて、失礼致します!」
001「はい、お疲れ様。また明日も宜しくお願いしますね。」

001「さて……300団にはもう少しハードルの高い稽古が必要なようですね。団長は何をやっているのかしら… 明日は私から直接、競技用の鎧一式で国境を2周…あとはセンプロニアスからの例の新薬関連の運搬も…」

-王宮内 稽古部屋 訓令兵用備品格納庫
対侵入者用監視システム 399団
【::#Iと新兵の会話より】